EVM
EVM(Earnd Value Management:アーンド・バリュー・マネジメント)はコスト・スケジュール管理のデファクト・スタンダードとなりつつあります。政府の調達案件ではほぼ必須のツールとなってきており、最近では民間でもその有効性が認められその強力なパワーを発揮し始めています。
EVMは1960年代に米国の政府調達で利用され始めました。
1967年に米国国防総省によってまとめられた35の基準がC/SCSC(Cost/Schedule Control System Criteria)として公開されると、国防総省以外の他省庁や他国政府(カナダ、オーストラリア等)においても同等の物が政府調達の基準として採用されました。
1990年代後半になると、C/SCSCは民間向けに改訂され、これがEVMS(Earnd Value Management System)と呼ばれていくことになります。
EVMでは実際に完了した作業を出来高(Earnd Value)として測定し、金額的価値として捉えます。
EVMを用いる事により、プロジェクトの置かれている状況や出来高、今後の予測を定量的に報告する事ができ、予実管理に用いるSカーブ法等に比較して、プロジェクトの予定進捗と現実の差異がコスト増減によるものか、日程差異によるものか等が測定できます。
EVMの要求レポート(国防総省、DoDI 5000.2-Rの規定に基づく)
- Contract Funds Status Report(CFSR)四半期毎
- -フィー等、予算関連見積り、120万ドル以下の案件については簡易版あり
- Cost Performance Report(CPR)月次
- -コスト・スケジュール状況、7千万ドル以上の調査・開発・評価、3億ドル以上の調達用
- Cost/Schedule Status Report(C/SSR)月次
- -CPR要件未満の案件用の簡易版
- Contractor Cost Data Reporting(CCDR)四半期、半期、または年度末
- -主要項目の時系列分析レポート
弊社では、知識だけでなく、過去に実施した様々なプロジェクトで培ったノウハウをもとに、プロジェクトの特長(ベンダーとのコミュニケーション方法、品質管理(QA)基準・プロセス、等)に合わせた最適な運用をご提供致します。